悔しい思いをしたくなかったら、第一印象を大事にしよう!

悔しい思いをしたくなかったら、第一印象を大事にしよう!悔しかった。

俺がゴロゴロの付いた荷物引きにパンパンにモノが詰まったボストンバッグを括り付けて、上はブラックのメタルTシャツ、下は同じくブラックのアーミーパンツにロボットの足のような硬質ブーツをはいて銀行に入って来たからといって、そんな対応しなくてもいいではないか。

というか、アメリカに住んで数ヶ月。そろそろ会社名義で銀行口座を開かんと、売り上げとして送られてきた小切手が換金できんで困ってしまう。ということになって、仕事帰りにテクテクと歩いて寄った銀行で、担当者がこんな事を言ったんだ。

あのさ、9月11日のテロ以降ねぇ、銀行口座は作りにくくなったんだよねぇ~。テロ対策の法律とかできちゃって、あなたのことも、調べなければならないし、多分、ハッキリ言っちゃうけど、無理だと思うよ。って言うか、作業も結構面倒だから、スタート切る前にあなたが諦めてくれると、マジ助かるんですけど...

というような内容を言われて、プルプルと震えながら、何も反論できずに銀行を後にしたのは今から3年前の春。その担当者はどことなく女優のキャシー・ベイツに似ていた。

でも売り上げ小切手はぞくぞくと送られてくるし、仕入れなどの諸支払いもあるからにして、早いところ換金しなければアメリカまできて路頭に迷うことは目に見えているわけで、目の前にお金があるのに換金できないという理由でホームレスなんて嫌だ。

そんなんじゃ俺、ホームレス・ショップオーナーじゃんか。(今流行りのホームレス中学生とかけてホームレス・ショップオーナー、あはは)それはそれで面白いけど。

などと笑っていてはだめだ。この体がプルプルと震えるこの感覚を忘れちゃいけない。悔しさをバネに俺は空高く羽ばたくのだ。見ていろキャシー。日本人だと思って馬鹿にすんな!!

と、自分の国籍のせいで差別され、銀行口座が作れないと思いこんで憤慨しきった俺は、銀行の帰り際、デパートのショーウインドウに恐ろしいモノを発見することとなる。

反射するウィンドーに写る俺の姿、それこそが恐ろしいモノの正体であり、つまり俺の容姿、スタイルは...橋下にたむろしているホームレスと同じじゃん!!!

解説しよう。

90年代初頭の映画で、マイプライベート・アイダホというのがあったのだけれども、この映画の舞台にはその時俺が住んでいたオレゴン州ポートランド市が含まれており、そこで暮らすホームレスなキッズたちの生活をキアヌー・リーブスや今は亡きリバー・フェニックスが演じており、結構いい映画だった。

問題はその中で描写されているホームレスのキッズたちが、2005年当時もポートランドに沢山いて、ダウンタウンを歩いていると橋下や橋の入り口に、上着はブラックのメタルTシャツ、ズボンはブラックのアーミーパンツまたはブラックジーンズといったスタイルで、胴体よりも大きな登山用のリュックサックを枕にして路上をベッドに眠っている。

といった姿のキッズがやたらと散見され、彼らと俺は、パッと見て何の違いも無いのであり、というか、ゴロゴロの付いた荷物引きにボストンバッグをくくりつけてオフィスの行き帰りを引っ張っているとう点においては、俺は彼らよりもホームレス度合いで勝っていた!という事実が、今まさにショーウインドウに写し出されていたのである。ああビックリした。

ビックリしたのは良いのだけれど、これはつまり、俺はキャシーにホームレスのガキが訳のわからぬことを言ってきている、と思われた可能性もあるわけで、その証拠に口座を作ってもらえなんだ。

ということは明日、着替えて出直したところで、ホームレスが翌日小奇麗なスーツを着て現れたら、それは怪しさに輪をかけるようなものなのではないか。

更に、あなたには口座を作りません!と言い張るキャシーに俺が、

実は俺はぜんぜん怪しくないんだよ。音楽のジャンルとしてメタルが好きであって、メタルバンドがけっこう黒い系統のシャツとかズボンを履いているから、それをカッコいいなぁ、などと思って真似していただけ。俺は実際はぜんぜん怪しくないし、家もあるしこうしてビジネスも営んでいるんだ。売っているもの?それは昨日着てたみたいなメタルTシャツ...って、あ、ギャフン!だからマジで、口座を作らせてください

といった執拗な態度を取ったとしたら、更に不審に不審に不審を重ねて感じたキャシーがその場で机の下部に置かれた非常用蹴り箱を蹴飛ばし、気が付いたら黒い服の人達に両脇を抱えられて、俺は知らない場所に連れ去られてしまうかもしれない。

それくらい第一印象って大事なんだよね。だからもうあの支店へは二度と行かん。

翌日、俺は早起きしてダウンタウンの靴屋に行った。スーツは日本から持参していたが、紳士靴は持っていなかったのだ。ロボットブーツで行ちゃおうかな!?とも思ったが、第一印象が何よりも大事であり、俺の内面を見たら誰もが、ああ素晴らしい人だ、口座は顔パスで作ってあげよう、何なら何万ドルか入れといてあげよう、位に思ってしまうほど俺の心は澄み切っているのだけれども、人は外見でしか判断しない。

でもそれが悪いといっているのではなく、他に判断基準がないのだから、外見を1つの判断基準にしようね、うんそうしよう!という暗黙の了解が世の中に出来上がっているからこそ、俺たちの生活はある程度の秩序が保たれているのである。

もし素っ裸でレストランに来る人がいれば、その人はきっと、容姿以外にも精神的な分部に破損箇所がある可能性が激高であり、そんなことが判断できるのは、外見を1つの判断基準にしようね、うんそうしよう!という暗黙の取り決めが存在するからなのだ。

もしそれがなかったら、素っ裸で靴下だけを履いた人がレストランに入ってきても、普通に「ひとり、禁煙席で」か何かか言って、普通にチキンドリアとドリンクバーを頼んだとしたら、そこでお店の人が不審な点を発見することはできず、最後の最後まで給仕&サーブした後に、レジで「金を出せ!」と何処に隠していたのかわからないくらい大きな拳銃で強盗される、何てことも起こりかねない。

というか裸で入ってきた時点で、本当は犯罪なのだけれど、そこがポイントなのではない!

裸でなくても、ホットパンツにサンダル、上半身には剣道の胴をしばりつけ、頭には両サイドにビール缶が設置できていつでもビールが飲めるように口元まで透明な管が伸びている帽子をかぶった人が、後ろ向きにスキップしながらレストランに入ってきたら、それ自体は犯罪ではないのだけれど、店内は厳戒態勢に入るに違いなく、少しでも面倒なことを言い始めたら警察を呼べ、位のことはバイト全員が理解しているという話だよね。

で、俺たちはそんな「第一印象を大事にしないと、マジで生き難い」世界に生きているのであり、そのデメリットもメリットも同時に抱きしめている。

特に9月11日以降のアメリカではそれが顕著であり、空港などはその点かなり面倒なことになっているのだけれど、日本の空港などは言って見れば穴だらけ、と言っても差支えが無いくらい、アメリカの空港でのセキュリティーチェックは細かく、面倒であった。

第一印象を間違った設定で空港に行ってしまうと、すぐに別室に連れて行かれてしまう、というか、何で俺を毎回別室につれていくんだよ!!アメリカでも、カナダでも。(T_T)

何の話だっけ?あ、銀行だ。俺は翌朝、買ったばかりの紳士靴をはき、スーツ姿で同じ銀行の別支店へ行った。楽勝だった。ほぼ顔パスのような状態でビジネス口座が作れてしまった。というくらい、第一印象は重要なのですね。キャシー、参ったか。

という内容の、2005年にアメリカで書いた自分の手記を読んでいてネットショップも同じだな、と思った。

手にとって商品を触れない、確認できない、その良さをじっくり確かめることができない。そんな不条理な条件で人にモノを買って頂く時には、まず何が必要かと言うと、ショップ側はお客さんに「信頼」して貰うためにできる限りのことをしなければならない。俺がスーツと紳士靴で第一印象に気を使ってから別支店に出向いたように。

第一印象はマジで大事であり、ネットショップで第一印象はどの分部かというと、実店舗であれば入り口周辺が第一印象ということになるので、店員と入り口周辺を小奇麗にしておけば、取り合えず見た目で敬遠してしまうお客さまを激減することができる。

だが、検索エンジン経由でどこのページからお客さんが訪れるかわからない、という条件下での運営を強いられるネットビジネスの場合、存在している全てのページが重要であり、特に商品ページ、その中でも商品画像は超ヤバ級に重要だ。

だって商品を手に取れないんだよ。直接見れないんだよ。お見合い写真なしの「お見合い」が成立しにくいのと同じで、商品写真なしのネットショップも成立しないのだ。

だからといって、むやみやたらにどんな写真でも良いかというとそんなことはなく、俺が銀行で飛んだ目にあった事を考えれば、やはりちゃんとした写真を用意すべきであり、お見合い写真に農作業中で後姿がかすかに写っています的な写真を使ってしまうと、そんな写真をお見合い写真として使う人の神経が疑われ、話は始まる前に流れてしまう。

同じように、変な写真を「お手軽に通販やってます~」「全力は出してません~」「俺の本気はこんなもんじゃありません~」的にチョロンッとアップロードしただけのショップだと、その写真からショップオーナーの全姿勢が問われてしまうのであり、そう、つまり商品画像は商品を表現するという基本的役割だけでなく、そのショップのオーナーがどんな姿勢でショップを運営しているかを計るひとつの目安となっているのであり、俺たちは画像がしょぼかったり、ピンボケだったり、何が写っているのハッキリ言ってわからなかったり、といったショップを、「このお店ぜんぜんやる気無いじゃん!ヤメヤメ!」と無意識で瞬時に判断し、そしてブラウザの戻るボタンをクリックしてしまうのでした。

だからこそ、商品画像をちゃんとしよう!充実させよう!と俺は口角泡を飛ばしながら言い続けているのです。ご清聴ありがとう、ありがとう。最後に、では具体的にどうしたら良いのか、どんな画像が正解なのか、という話をして終わりにしたいと思う。

まず取り寄せ商品の場合は手元に詳しい写真が無い場合が多いので、できる範囲で最大限のことをすれば良いと思う。

例えば、最初は業者のホームページに掲載された画像や、送ってもらったカタログから画像を編集して、可能な限り見やすい画像を作って表示する。そして、実際に商品が入荷するたびに写真を撮りまくり、オリジナル高画像を少しずつ増やしていく。

即納商品の場合は、これでもか!これでもか!というくらいに画像を充実させる。衣類であれば素材のドアップはもちろん、デザイン、裏地、などなど。時計やアクセサリーであれば、スキャナーを駆使するなどして詳細画像はもちろん、着用写真、様々な角度からの撮影で、お客さんの不安を払拭してあげる。

在庫がある商品なのに写真は小さいのが一枚だけ...

そんなショップが山ほど存在するのだけれど、彼らが売り上げ頭打ちで悩んでいることは簡単に想像できるし、逆に画像を改善するだけでも売り上げがアップすることは、成功しているショップのオーナーであれば、誰しも実体験していることだと思う。

例えば、オンラインではなかなか買いにくい商品として、靴やブーツが挙げられるのだけれども、ZapposShoes.comを見ていると、画像の充実に不安は激減!!!これらのショップを始め、お客さんの気持で色々なショップを観察するとマジで勉強になるよ。

(あと、上記のショップは画像が充実しているだけでなく、「365日間返品交換保証」というポリシーもイカしてると思う)

具体的には、

  • 大きな写真を可能な限り見られるようにする
  • クローズアップと全体写真の両方を用意する
  • ピントがあっている(影やピンボケがない)画像を使う
  • 商品だけにフォーカスしていただくために、背景は無地、無色にする

に気をつけることから始めると良いと思う。

売れない、困った、やることはやりつくした...と嘆く暇があったら、まずはアクセス数トップ25の商品画像から見直して見よう!!!そしてお客さんの不安を吹っ飛ばしてあげよう!

清水勇二


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