何かそれ、僕は違うと思いますけどねぇ。
と言うか、ぜんぜん的外れな意見じゃないかなぁ。
僕くらいのレベルの人が、顔をこんなに変形させながら首をくねくねと左右に揺らして嫌悪感を表現しているのに、君レベルの人が、まだそんなことを言うわけぇ~?
あああ、これだから素人は嫌なんですよねぇ…
と言う風に、誰しも毎日の生活の中に嫌なこと、腹がたつことは山ほどある。
家族の一挙一動にムカつき、買い物の列に横入りする人に苛立ち、お客さんや同業者からのメールに激怒する。
そして怒ったあとは、塩をかけた青菜のように意気消沈。仕事には身が入らないし、健康も下降気味。
やっぱ、怒るってよくないんだなぁ…こんなことを繰り返していても、世界征服の野望はままならないと悟った俺は、お気に入りのオレンジTシャツにアイロンをかけ終わるや否や、新年最初のプロジェクトとして、「俺がムカつく人達の特徴」をリストアップしてみることにした。
このリストが完成すれば、あらかじめムカつく人間を判別できるようになるはずで、植物図鑑があれば毒キノコを食べずにすむのと同じ要領で、俺はムカつく人間から積極的に距離を置くことが可能になる。
そして俺は、幸せに満ち溢れる毎日を過ごすことができるのでありました。俺、天才じゃん。わっはっは。うっほっほ。と、あたかも楽しそうなフリをしてから、炬燵に正座してメモ帳と向かいあった。
楽勝だった。1時間で200を軽く超える数の「2009年、こんな奴はムカつくから避けるべしリスト:【決定版】」が完成した。年始早々大手柄の俺に、俺は感謝した。「俺、ありがとう」。
おもむろに、「できたっ!!!」と大声で叫ぶと、俺は伸びの姿勢で後ろにゴロンと転がった。それを、豆餅を喰らいながら横で見ていた家人が一言、
それって、あなたの欠点リストですか?
さすが自分ことだけに、よく見えてらっしゃいますね
ムカァ~!!!!そんな事を言われて黙っている俺じゃないぜ。目には目を、歯に歯を、頭痛にはバファリンを、ケンタッキーにはウーロン茶よりもコークを、最近はマクドナルドでバリューセットを頼むときはポテトよりもサラダが好き、つまり、【やられたらやり返す】の精神こそがこの世の正義と信じている俺は、普段の訓練の甲斐もあってか、「何を!!!ぶっとばす!!」と大声で叫ぶや否や炬燵から飛び出し、家中の電化製品を端から打ち壊しながら行進、困った家人が110番に通報し、俺は頭を冷やすために留置所で一晩を過ごした、という事件は結局起こらなかった。
怒りに震える俺の目にあるものが飛び込んできたのだ。
それはたった今書きあがったばかりのリスト。具体的にはリストの3番目と7番目と29番目の項目、つまり【短気】と【大声で怒鳴る】と【モノにあたる】という項目が、まさに今俺がナチュラルな流れで行おうとしていた挙動を言い当てていたのである。
未来の挙動リストアップしていたなんて、俺は預言者か。否、俺は預言者ではない。その証拠に目の前に材料があるのに今日の夕飯が何なのか分からないし、明日の天気も分からない。5分後の未来も読めない。
その代わりと言ってはなんだけども、俺は新年早々、大宇宙からのメッセージに気が付いてしまったのだと思う。何だろう、この開放感。俺は自由だ!自由だ!自由だ!(エコー)
分かりにくい人もいると思うので解説しよう。俺は俺をムカつかせる人達の特徴をリストアップした。それを見て家人が、「それはお前の欠点のリストだ」という内容のことを指摘した。その指摘に最初は直下的に腹が立ったが、落ち着いて考えてみたらば思い当たる節が大有りなのでした。
他人のことをどのように話すかで、その人自身の本質が分かる
という言葉があるのだけれど、この例で言えば俺は他人の欠点リストを作ることで、自分の欠点を暴露したとは言えないだろうか?!
優しい人や性格が良い人は、優しくて性格が良いから「腹を立てない」「論争しない」「誰にでも優しい」のではなく、腹を立てたり論争する気持や、他人を嫌うような負の感情が普通の人よりも少ないからこそ、「優しい人」、「性格が良い人」と呼ばれるのではないか。
そのように感じた瞬間、30数年間背負ってきた重石が音を立てて肩から落ちたような気がしたんだよ。そして俺は、このリストのトップに新しいタイトルを書き、自室の目立つところに貼り付けた。
新しいタイトルは、「2009年、大事な人達に愛想をつかされる前に速攻で改善すべき欠点リスト:【永久保存版】」だ。
何だろう、この開放感。きっと俺のことを個人的に知っている人の中には、「やっと気がついたか」「遅いんじゃぼけ!」とモニターに向かって毒づいている人もおられる事と思う。が、俺はもう自由の身なので外野の暴言は気にしない。耳に入ってこない。今日からは今だけを一生懸命に生きていきます。過去も未来も鉄の扉で、ハイ、たった今閉ざしました。
ということで、もし今あなたが「もっと幸せになりたい!」「なぜ人生は辛いのかしら?」と悩んでいらっしゃるとしたら、試しにあなたも周りにいる「ムカつく人」を見渡し、その人達の特徴リストを作ってみよう!そしてそれを、あなたのことを良く知っている人(例えば家族や親友)に見せてみましょう!あなた自身には見えなくて、他の人全員には見えている改善点が浮き彫りになるかもしれません。
でねでねでね、これがネットショップ運営にどう役立つのかと言うと、こうだ。
ネットショップを運営していると、お客さんの物言いに腹が立つこともあるし、取引業者さんの対応にムカつくこともある。それも含めてビジネスなのだから我慢できることは我慢すればいいのだけれど、どうしても我慢できないときがある。ムカつきすぎて仕事が手につかなかったり、神経がやられて具合が悪くなることもある。
でもさ、上にお話した理論でいうと、誰かに対してムカつくときって、そのムカつく特徴を自分も持っている可能性があるってことでしょ?だったらムカつくよりも、自分の改善点を教えてくれて、蟻が十匹、ありがとうと言っていた方が得じゃねぇ?
もっと言えば、売れるショップには「優しい店長」や「性格の良い店主」の存在は欠かせないわけで、と言うことは、短刀をスッと直入するように述べると、「毎日のショップ運営の中で、ムカつかない、腹を立てない、イラつかない」を究極の目標とし、「優しい店長」「性格の良い店長」になれるように日々精進することは、結果的に人に好かれ、お客さんに好かれ、売上アップ、収入アップ、外食率アップ、海外旅行頻度アップ、etc.と、良い事尽くめじゃないか!!!
それにさ、実際に売れているショップを見てみると、店長さんやオーナーの性格が良いんだよ、マジで!
今日の話は同意してくれても、同意してくれなくてもぜんぜん構わない。ただ、つまづいた時のヒントとして覚えておいて欲しいな、とは思う。
清水勇二
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{ 2 件のコメント… あなたのコメントも追加する! }
いつも楽しく読ませて頂いています。
「そこに、愛は、あるのか???」
その一言につきると思いますネ。
もち、今日の話に同意し、一票です。
これからも、いろんな話題を楽しく語って下さい。
@豪さん
こんにちは!
いつも読んでくれてありがとうございます。
インターネットって、自分の意思次第で
普段とは違う自分を演じられる素晴らしいツールです。
ロボットになろうと思えばなれるし、
強い人にも、弱い人にも、優しい人にもなれる。
普段の生活がどうかなんて関係ない。
傷つかないためには、ロボットに徹することが
ベストなんだけど、それだと何か味気ない…
やっぱり、選択肢があるからこそ
良い生き方がしたいし、人に喜ばれる生き方がしたいなと
いつも思ってます!
思っているだけじゃダメなんだけどね(^_^;)
よし、今日も楽しく生きていこう!!
メッセージありがとうございました(^^♪
清水