ペンシルヴェニア州はフィラデルフィアでサマースクールに通っていたころ、地下鉄が俺の脚だった。甲府には地下鉄などないし、電車だってそれ程乗ったことが無い田舎モノの俺は、毎日を興奮して過ごした。
周りから見たら、鼻の穴を大きく広げ、興奮で顔を真っ赤にした長髪アジア人(俺)が、キョロキョロしながら窓の外を流れ行く景色に心奪われるその姿は…そう、まるで狂人。
「夜の地下鉄は危ないぜ」と言われつつも、何の事件も起こらずシアワセな日々を過ごせたのは、俺自身が「危ない」存在だったからかしらん。
などと思い出話をしながら昆布茶をすするには、俺はまだ若いぜ!!!
そんなフィリー(フィラデルフィアの愛称)の地下鉄で、若き日の俺のハートに強烈な印象を焼き付けた広告があった。
Words can hurt as hard as a fist.
言葉は、こぶしと同じように人を傷つける
子どもが泣く白黒の写真とテキストだけのシンプルな広告だったのだけれども、言葉についてそんな風に考えたこともなかったおいらはマジでビックリした。
言葉は人を傷つける。
俺はどれだけ多くの人を傷つけてきたのだろうか。
俺はどれだけ多くの言葉に傷つけられてきたのだろうか。
言葉は人を傷つける力を持っている。だから何か喋る前に、一回止まってよく考えたほうが良いんだよな。でもさ、それがなかなか難しいんだよ。
自分じゃ何とも思っていないフレーズに、相手が勝手に傷ついちゃってるなんてことは多いしね、あはは、って言うか、君は俺の話ちゃんと聞いてるの?馬鹿みたいな顔してるけど、本当にお馬鹿ちゃんなの?
などと相変わらずキツイ言葉を吐く竹馬の友に、「それ、その言い方が俺を傷つけるんだよ!」と言いたかったが辞めた。
だって彼にそんな事言っても喧嘩になるだけだモン。自分が発する何気ない言葉が、周りの大事な人達を傷つけまくっているだなんて、ぜんぜん想像していないんだから…
そんなことより、言葉は拳と同じ破壊力を持っていることは確かだ。使い方を間違えると友をなくすし、言葉一つで戦争だって起こりえる。
言葉を甘く見るとヤバいんだ。
が同時に、言葉は素晴らしい!ポジティブな!人をシアワセにしちゃう力も持っている!!!
落ち込んでだときに親友が言ってくれたあの言葉。悲しくてたまらないときに読んだあの本に書かれていたあのフレーズ。あの時見た映画で俳優が言ったあの言葉..
思い出の瞬間には、必ずと言って良いほど良い言葉があった気がする。
ビジネスオーナーとして、俺たちが言葉に120%の気を使わなければならない理由は、まさにここにあると思う。
ショップに表示するメッセージを読んだとき、そして俺たちが語りかける言葉を聞いたとき、お客さんは何を感じるだろうか。
- 無断駐車厳禁!違反車は罰金10,000円!!
- 万引きした奴は警察に突き出します!
- お客様の都合による返品交換はできません
- ショップ内に既に書かれている内容については、ご質問いただいてもお答えしません
- 写真から得られる印象よりもサイズが大きい可能性があります。注意してください!
- 小包の受け取りを拒否された場合は、損害賠償をお支払いいただきます
ショップ側の理論で言えば、これらは全て真っ当なメッセージに思える。間違いを未然に防ぐためには、少し強めに言うくらいが丁度良いのだ…
が同時に、一部の間違いを防ぐために、全てのお客様に対して発している負のエネルギーはどうだろうか?
これらのメッセージを読んだことで、お客様は心がポッと温かくなるだろうか?「お客さん思いの良いお店だな」と感じる人がいるだろうか?
何年か後にお客さんの思い出に登場すべきシーンを演出できているだろうか?同じ内容のことを違う言い方であらわすことはできないだろうか。
ビジネスにおいては、とかく非人間的な喋りになってしまう傾向があるけれど、言葉は使い方一つで負のパワーにも正のパワーにも成り得るのだから、できるだけ僕たちは正のパワーを発する言葉だけを楽しく使ってニコニコ生きて行きたいですね。
清水勇二
追伸:トップのビデオは「言葉のもつ力」をマジでパワフルに表現してます!日本語訳してあるので今すぐ見てくれ!!












