とてもいい雰囲気の君に乾杯!

とてもいい雰囲気の君に乾杯!キャンドルライトが素敵だな...ここ高かったんじゃないの?無理させちゃってワリーね。

そんなことないさ、ボスのためだもの...それよりこのレストラン、ボスが気に入ってくれて僕は喜んでいる。

二人が出会えたことに、そして、これからの二人のビジネスに、チアーズ。

チアーズ。

などといった風に、すごく雰囲気のいいレストランがある。

ハッキリ言って1メートル離れたら何も見えないくらいに照明が落とされ、それぞれのテーブルは他のテーブルから適度な距離を保ってプライベートな雰囲気が大事にされている感じ?

テーブルに備えられたキャンドルは揺ら揺らと暖かな光を放っていて、それはもう幻想的。同僚や上司と親睦を深める場所、というよりはむしろ、結婚してくれるね?私をあなたのお嫁さんにしてください。そんなシーンが似合う雰囲気?

いわゆる高級レストランっちゅうやつっすね。

でもさ、俺、思ったんだけど、おなかが空いてて、ただご飯が食べたくて立ち寄ったレストランがそんなんだと、なんか、嫌だなぁ...いや、金は持っているんすよ、バッチリね。

ただ、俺は腹が減ってて、金はあるから値段を気にせず良さ気なレストランに飛び込みで入る癖があるんですけど、そんな風に飛び込んだレストランがこれじゃぁ、たまらんなぁ...って事を言っているのです。

だってさ、薄暗くて何も見えんでしょ?視界ゼロっしょ?俺はにぎやかなところで食事したいのに、妙に静かでしょう?それにさ、俺、こうして一人で食事に出ることが多いんだけどさ、やっぱ俺みたいな男がキャンドルの明かりに照らされながら食事ってのも、なんかねぇ、逆に寂しくなりますよ。

(こう見えても寂しがりやなんですよ、僕)

だから新聞図書関係をかばんに携帯していて、「あ、寂しいぃ...」と直感したら即、その日の気分で読むものを取り出すって数法です。

(知人縁者はそんな僕のことを、用意周到な男といって褒めてくれるんすよ)

本を読みながらの食事だと寂しさは紛れるし、周りから見ても違和感ないでしょ?ラーメン屋や立ち食い蕎麦屋だったら一人は普通っすけど、高級レストランに一人で来てる人ってさ、やっぱ、まだまだ不思議な感じがしますからね。

かような高級レストランに一人で来て、あそこのテーブルで一人黙々と食べている男...超グルメ?、それとも超変わり者?どっち?なんて風に気にすると思うんですよ、ぐるりで食事している他の人たちがね。だからさ、僕が高級レストランで本を読むのは、寂しさを紛らすだけではなく、そういうまわりの人に対する配慮も含んでいるわけで、なかなか普通できんことだと思うわけです。

って、念のため断っておきますが、俺は超変わり者じゃなくて、どちらかというとグルメの方なんですけどね。どっちでも良いけど。

でも、どっちでも良くないのは、そういったレストランは暗い場合が多くてさ、新聞書籍が読めないってこと。新聞書籍が読めないってことは、揺ら揺らゆれるキャンドルに下から照らされた僕の顔が、てらてらと揺れる中、僕は何もできずに、寂しさをこらえながら黙々とご飯を食べることになるわけです...

でさ、俺さ、寂しいとさ、首をリズミカルに、イッチ二ッ、イッチニッと左右にまわす癖があるでしょ?そうそう、クルッ、クルッてフクロウみたいに...

...って、なんかそれ、自分で言うのもアレだけど、不気味じゃねぇ?脇からみたら超グルメというよりも俺、超変わり者じゃねぇ?だ・か・ら、俺は薄暗い高級レストランが嫌いなんじゃっ!

と、大衆焼肉チェーンと間違えて入った高級フレンチで、嫌な思いをした、嫌な思いをした、と嘆くYの声に集中できなくなったのは、話の途中で、ある大きな疑問が頭をもたげはじめたからである。

ネットショップでよく「雰囲気を出すため」に背景を暗くするショップがが存在する。俺が大好きなロック系のショップを始め、スポーツ系、芸術系といった、趣味嗜好に関するショップに多いのだけれど、あれって何でやろ?

俺が昔やってたロックTシャツのショップも背景真っ黒、文字は灰色、雰囲気ばっちり!!!かっこいい!!!系のショップだった。デザイン担当は誰あろう、この俺だ。あひ。

むむむ、我ながら何でそんな配色にしたんやろか。見にくくねぇ?

自分でやっといて「見にくくねぇ?」と言われても困る!っちゅう話だと思うけど、俺は今、もっと困ってるっちゅうねん!!!というのはなぜかというと、理由はこうだ。

俺はある商品のことが知りたくて一生懸命調べている。次男ということもあり、とても几帳面な俺は、なにかを買う前にこれでもか、これでもかと調査を繰り返し、購入ボタンをクリックする前にふたたび別窓で商品ページを開いて間違いがないか再三確認した上で、更に翌日まで注文しない、というくらい念には念を入れるのだけれど、その作業をする際に、この「背景を暗くして、すっごくいい雰囲気を出しているんデス」系のショップは読みづらくて仕方がないのです。

俺なんてまだ良いほうです。その、背景が暗くて字が読みにくいショップのことを好きだから。好きだからこそ努力しますよ。俺が我慢すればいいんでしょ?どうせ、どうせ...というカップルは多いと思うけど、大好きなショップに対して、同じ気持ちで買い物をしているお客さんも多いと思う。俺もその一人。

でねでねでね、俺思うですが、もしだよ、同じようなショップが登場して、もしだよ、背景がまっさらの白系で、文字がくっきりの真っ黒系だったら、俺、そっちに移っちゃうかな~って。だって、楽っしょ?その方が?というか、何で俺ばっかりが努力しなきゃいけないの?二人は同権、家事も仕事もお互いにハーフ&ハーフでやろう。それが俺たちにとっての理想の夫婦像だから...って話し合ったじゃん!俺ばっかりが損する関係にはもう耐えられんわ。

という風に、人間関係でもどちらかがもう片方に、常に何かしらを強いて苦しめている、という構図は好ましくないのは、年々増え続ける離婚の数を見ても火を見るより明らかであり、だとしたら、お金を払ってくれるお客様に対して、ショッピングのし難さを強いてしまうのはどうなのか、と思ったのだ。

何の目的で、彼奴は俺に苦行を強いるのか。

もうそれこそ、今すぐお金を受け取って!!!と札束を目の前に出し、ばっさばっさと振っているこお俺に、浮気心を抱かせるようなことをするのはなぜか。

たぶん彼奴は、自分のことのほうが大事なんだと思う。

黒い背景は読みづらく、白地の背景に黒文字でくっきりハッキリ書かれた文字のほうが読みやすいということは、新聞や書籍を見てもあきらかで、真っ黒な紙面の新聞や、開くと暗黒!な書籍があまり流通していないのはズバリこの理由からだと思う。

でもね、でもね、俺が好きなショップの店長はさ、彼奴のエゴ、つまり、「俺はね」「僕はね」「私はね」という主語でショップ運営を常に考えているのであり、「だってさ、俺はねぇ、アーティスティックな雰囲気が好きだし、やっぱね、ホームページって個人的なものだし、個性を出したいと思う。人生そのものを表現したいと思う。そんな、心から湧き出る気持ちを最優先する自分に乾杯。それに、それに、俺って凄いからさ、お客さんの趣味好みだってカバーしちゃった上で、皆が一気に幸せになれる方向性を自然に選んじゃってるんだよね。やっぱり俺に乾杯!」と言いたいのだ。

なぜそこまで分かるのか。この俺がそうだったからだ!!!と逆に大きな声で断言することで、責任の所在を有耶無耶にしようとする俺。

今なら分かる他人の痛み。

妻よ、帰ってきてくれ!!!ほら、タケル、あのカメラに向かって言いなさい...お母さん帰ってきてって...ほら、言いなさい、お父さんは反省してるからって。そんな夫の気持ち。

私たちが長期的な成功を収めるためには、とにかくお客さんに喜んでいただく他に道はない。それにはまず、お客さんの視点でモノゴトを考えることが全ての出発点であり、そういう意味で言うと、俗に言う「自分がして欲しいことを相手にもしてあげなさいね!」という黄金律を額面どおりに信じては、むしろこの場面では駄目であり、むしろ「相手がして欲しいと思うことをよく考えて、調べて、可能であれば確認をとってから、それを相手にしてあげなさいね」というのがより正しい考え方だと思う。

そんなことを考えながら俺は、喋り続けるYを無視して受話器を置いた。

そう言えば、今年のお中元はみんな喜んでくれたのかな?俺の大、大、大好きなクサヤと、超、超、大好きな爆ポイズン印のホットソース地獄味詰め合わせのセットについて、誰も何も言ってこないけど、超不思議。

清水勇二


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