ガソリンの値下げで、この機会に灯油タンクに買い溜めしようとする人がいるとか、いないとか。
(どっちやねん!)
まあ、実際はけっこうそういう方がいらっしゃる様で、消防庁が新聞で、
ガソリンは引火しやすいので、専用のタンク以外での保管はしないでください。
詳しい情報は、xxx-xxx-xxxxへお電話、または http://●●●.go.jp/ をごらんください。
などと公告を出して注意を発している。こういった公告は人命に関わることだけに、伝えるべき情報を確実に伝えることが重要だ。
今日のトピックはその「伝えるべき情報を確実に伝える」ということについて考えて見よう。
まず最初に質問。最近流行の宣伝広告に「詳しくはネットで「●●●」と検索!」といったフレーズが目立つことに気がついたかな?
見て欲しいページのURLを直接伝えるのではなく、お客さんに「自分でキーワード検索してもらう」という手法。テレビCMはもちろん、雑誌や新聞でも大流行中なんだけど、なぜ?!
お客さんにわざわざ検索なんてしてもらったら、広告の目的である「伝えるべき情報を確実に伝えること」が難しくなる。なぜなら、
- 見て欲しいページが検索結果の上位に表示される保証はない
- 上位に表示されたとしてもお客さんがそれをクリックする保証はない
- 検索結果のトップエリアに広告を出したとしても、やはりクリックされる保証はない
もっと根本的な問題もある。
それは、この方法だと広告の効果を計測することが困難だということ。
多くの保険会社がこの方法で計測できない広告を打つ中、外資の保険会社の中には、広告ごとに独自ドメインを取得して、「詳しくはこちらからごらんください → http://●●●.com 」とやっているところもある。
私が以前働いていた保険会社も外資だったが、広告には必ず計測するための仕掛けがあった。
それは広告番号という名目だったり、資料請求番号という名前だったりしたが、とにかくお客さんが電話をかけてきたときに、「その広告の右下に書かれている番号を教えてください」と聞くわけだ。
それに応えてくれないと、次の会話はしない...そのくらいの勢いで必ずどの広告をみて電話をかけてきたのか確認した。番号が分からなければ、どんな新聞をみたのか。いつ見たのか。そこまでしつこく確認した。
私が「計測できないものは改善できない」という考えかたに最初に触れたのはこのころだった。
(この二つの保険会社が、どちらも外資系というのは偶然ではない気がする)
ではなぜ今、お客さんに検索させるという手法がこれほど流行っているのか。
おそらく、以下のどれかの理由からだろう。
- 広告を打つ目的が普通とは異なる
- 計測できないものは改善できない、という意識がない
- お客さんにURLとか教えても、難しくてアクセスできないと思っている
- 何も考えていない
もしかしたら、検索エンジンを経由することで、お客さんにネット上に広がる自社の口コミ情報を読んで欲しいのかもしれない。
(ただそこまで面倒な作業をするほど興味を持ってくれた人に、詳細ページへ直接アクセスする手段を教えないことは、逆に罪じゃないだろうか?!
水道工事の折り込み広告を出して、「詳しお問い合わせ方法は、電話帳で!」とするのと同じくらい無意味な気がする...)
さて、ここで冒頭の消防庁のお知らせを思い出してみて欲しい。
もし消防庁が、今回のお知らせが人命に関わる内容にもかかわらず、「詳しくは、ネットで「消防庁 ガソリン」で検索してください」と発表したとしたら、あなたは何を感じるだろうか?
ここまで読んだあなたならきっと、
「そんな間接的な方法じゃなくて、ページのURLを明記しろよ!
人命がかかってるんだぞ。なぜワンクッション置くの!!!」
とイライラするだろう。
ここで質問。
あなたは、広告に限らずビジネスに関わる全てのメッセージで、「伝えるべき情報を確実に伝えること」ができているだろうか?
ピース。




























