こんなオンボロギターじゃなくて、もっと高いのだったら上手くなれるのに...
テレビで超カッコいいロックバンドを見た。演奏しながら、ボーカルの人はステージに唾を吐くなどし、ギタリストはギターをくるくると胴の周りを回転させたかと思うと床に叩きつけ、ドラマーはシンバルやスネアなどを足蹴にして破壊...それを少し長身のベーシストが所在なさげに見守るという図式。
かっこいい!魂が揺さぶられた。どういうわけか演奏していた音楽はちっとも覚えていないのだけれど、そんなことより、見た目でエンターテインするのがロックだ。魂だ。俺もギターをマスターして、ロッカーになるぜ。そして Seek and Destroy だぜベイビー!
などと興奮しながら、近所の駅ビルでギターを買ってきた知人は、部屋にギターを飾るだけで、まったく弾こうとしない。教則本やDVD、メトロノームなどもそろえたのに、それらにもまったくの手付かず。
時は流れて、ある日テレビで、アメリカで活躍する日本人起業家の話をみた。英語を学びながら皿洗いとガーデナーをしながら生計を立て、赤貧洗うがごとき生活を何年も送りながらも、今や大富豪。大成功。テレビのインタビューアーが、涙ながらにストーリーを聞くという図式。
素晴らしい!心が動いた。どういうわけか何の仕事で成功したのかはちっとも覚えていないのだけれど、そんなことより、やっぱりこれからは英語だ。異文化コミュニケーションが成功の鍵だ。俺も英語をマスターして、世界的に成功するぜ。そして Enjoy My Life だぜベイビー!
などと興奮しながら、ローンを組み通販で英語教材一式を買った知人は、本棚に並べただけで、まったく勉強しようとしない。教科書やDVD、電子辞書などもそろえたのに、それらにもまったくの手付かず。
などという風に、衝動的に動いてはお金を無駄にしている人は多い。というか、それが普通だし、俺だって気がつけば「あれが欲しい」「これが欲しい」と思う。そして実際に買ってしまうことも多いぜ。
でも回数は減った。激減した。あることを学んでから。
何かを成し遂げたいと思った瞬間、俺たちは、気がつく気がつかないは別として、誰もが人生の分岐路に立っている。
1つの道は、人生を環境にゆだねる道。目標を成し遂げるためには、外的な道具や手段こそ重要と考える道。
もう1つの道は、人生を切り開く手段は自分の中にこそ存在していると考える道。目標を成し遂げるには、外的な要素を変える前に、内面が変わる必要があると考える道。
- 絵描きになりたいけど、周りに良い学校がないから今は勉強できない
- 英語をマスターしたいけど、電子辞書を買うお金が無いから今は勉強できない
- 買った英語教材は自分に合わないから、なかなか、はかどらない
- 家が貧乏だから学校は行けない
- このギターは弾きにくいから、練習が出来ない
- パソコンの知識が無いからネットショップなんて無理
などなど、俺たちは色々な理由をつけて、本当にやりたいことを後回しにしたり、あきらめたりしてきた。実際に外的な理由であきらめるを得ないことももちろんある。
でもさ、結局何かを成し遂げようと思ったら、まずは「あれが必要!」「これがなきゃ無理!」なんてことを言っていたら駄目なんだ!とにかく動きださなけりゃ何もはじまらない。そして、動き続けなきゃ前進できない!
俺たちは全員、一日に24時間しか与えられていない!夜中に時計の針が12時を指した瞬間に、誰もがまっさらな24時間、つまり、1440分、つまり、86400秒を与えられるんだ。
どんな人生を歩むかは、その1秒1秒をどのように過ごすかで決まってくる。(当たり前だけど、忘れやすいコンセプトだ)
何かを成し遂げたいと思ったら、それが英語でもギターでも、ネットショップでも、ダイエットでも、「あれが無いから」「あれをゲットするまでは」という理由で先延ばしにしないで欲しい。
何でもいい。何か1つでも出来ることをしてみよう。英単語を調べるのでも良いし、映画を副音声で見るのだって良い。普段よりほんのちょっとだけ少なめに食べるのだってOKだし、誰か知り合いで要らないギターを持ってないか聞いてみるのだって立派な前進だ。
外的要因を理由に一歩目を踏み出さない自分を発見した時、俺はこんな風に自分に問いかける。
「今日が人生の最後の日だとしたら、俺は今、後悔のない24時間を過ごせているだろうか」
あなたにもぜひ同じようにして欲しい。
だって、もしかしたら、今日が本当に最後の日かも知れないのだから。
昨日まで 人のことよと 思いしに 今日は我が身か こいつたまらぬ
一休さんが死に際に詠んだ句
今日あなたは、夢の達成のためにどんな行動をとりますか?
清水勇二


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