扉の向こうにある(はずの)楽園。

扉の向こうにある(はずの)楽園。時は2007年3月。その扉をくぐりさえすれば、楽園が待っているはずだった。

ネットショップを始めようと思ったのは、新しく配属された部署の上司が2歳年下で、かつ俺に対して理由無き暴挙を繰り返したから、だけではなかった。

確かに、クレーム対応ばかりを人に押し付けて、俺のウェブデザイナーとしての手腕を全く評価することなく、最後の半年などは外回りばかりで会社でパソコンを開くのはメールチェックとクレーム対応の時だけ。

ドリームウィーバーもフォトショップも、使い方を忘れちゃうほど、俺は門外漢な仕事ばかりを強いられた。俺の肩書きはウェブデザイナーだったのに。悔しかった。

もし暗い路地で上司が一人で歩いているのを見かけたら、後ろからそっと近づいて思いっきり延髄蹴りを食らわせてやろう、ウンそうしよう!などと思っていたのだけれど、別に上司が嫌だという理由だけで会社を辞め、そして退職金をつぎ込んでネットショップに「逃げた」わけではなかった。

人は「お前はネットショップに逃げた」と俺をアキューズする。攻め立てる。

勝てば官軍。負ければ何を言われても仕方がないことは分かっているのだけれども、「逃げた」なんて物言いはキツイぜ。やっぱさ、俺だってプライドがあるから言葉には気をつけて欲しいと思う。でないと心がサウンドをたてて、ポキンとブレイクしてしまうじゃないか。

俺が会社を辞めてネットショップを始めた最大の理由はこうだ。

数年でセミリタイアして、田舎暮らしをしながら悠々自適な生活をする!

うはは。北海道かどっかに大きな土地を買って、一戸建てを建てて、朝は山林をジョギング、昼は近所の港でバイキング、アフタヌーンは有名ホテルのキャフェーで茶をしばき、夕飯はオフコース、お一人様5千円で食べ放題!蟹尽くしディナー。

週に2、3回、ベッドでのモーニングを楽しみながらメールをチェックするだけで仕事は終わり。あとはバンクにキャッシュががっぽがっぽと転がり込み、俺はうはうは、ご飯はウマウマ、夜はネムネムな生活をゲットするために、ネットショップを始めたんだよね。

って言うか、上記の理由を見てもらえれば分かるように、別にネットショップじゃなくっても良かったんだよハッキリ言って。

何でも目的意識が重要でしょ?だから上記のような目的をもって様々なリサーチをし、どのルートが一番イージーにマネーをゲットできるかをシリアスに考えた結果がネットショップだったってわけ。ユーシー?

で、大失敗だった(~_~;)

ネットショップを始めるならショッピングカートとか必要になるでしょ?!そんでネットで検索したら色々な会社が出てきて、何か「すごく簡単にはじめられますよ!」「マジで楽に稼げちゃいますよ!」とか、実店舗で同じフレーズを言われたら、うるさくて仕方が無いようなフレーズがガンガン目に飛び込んでくるわけ。

で、まんまと騙されました。ショッピングカートの会社ってさ、何か、ショッピングカートを用意して商品を登録すれば儲かるような印象で宣伝してませんか?俺にはそう見えました。成功事例とかも、何かマジで簡単そう!俺にも出来ちゃいそう!って、マジでそんな印象でしたよ。

でショッピングカートは虎の子の10万5千円を出してオリジナルのを作ってもらいました。格安だそうですが、そんなのはどっちでも良かったんです。

どうせ、ウハウハ状態に儲かる予定だったので、50万円だったとしても出したと思います。たまたま見つけた会社が10万5千円だったという話なんですね。

そんでショッピングカートがあっても、売るものが無きゃ稼げないので、ネットで検索した卸業者から「売れ筋商品」を30万円分ほど仕入れました。あとはドロップシッピングというシステムも使って、これは利益が極端に少ないんですけど、とりあえず商品が少なかったのでショップの見栄えを整えるために商品数を増やして、一発オープンしたわけですが…

まったく売れんのです。何で?この俺が、何故?

どこが間違っているのでしょうか?本屋さんでは勉強のために立ち読みは欠かしませんし、お金儲け系のメールマガジンも全部購読しているし、ブログだって毎日書いてます。

僕より先にセミリタイアを果たした大先輩、否、大先生、否、ネットビジネスの神様たちの言うことにしたがってやっているのですが。神様が格安で譲ってくださった大量のメールアドレス宛に宣伝用のメルマガも毎日5回、休日は10回、欠かさず送っているのです。

なのに結果がでないのは、僕の努力が足りないからですよね。それは分かっているのです。毎日届く、メルマガ読者さんからの怒りのメールを読むに付け、自分の文才のなさに涙しています。

(と同時に、僕のメルマガを読んだ人から「スパムやめろ!」「死ね!」「訴えるぞ」などといった、意味不明のメールが送られてくるので、もっともっと感動して貰えるようなメルマガを目指して精進することを頑張ることを決意します!)

でも、1つだけ気になるのですが、困ったときにメールしても、ネットビジネス業界の神様たちはなぜか冷たい対応で…なんか最初の印象と全く違うというか、ビデオや本で拝見するのと比べると温度差を感じてしまうんです。お金払っているのに…

ああ、不真面目で不勉強で不躾な僕は、こんなことまで書いてしまって、なんて駄目な人間なのだろう。やっぱ、根本的にネットショップじゃ成功は難しかったのかな?!他のジャンルにすればよかったのかな?

「簡単に成功できちゃうネットビジネス裏情報」とか「海外の最新ビジネスノウハウ」とかをブログで毎日書いたほうが、アフィリエイトとか広告収入で、もっとスマートに儲かる気がするのですが、清水はどう思うか?

という、くだらない内容のメールを送りつけてきたのは、千葉県市川市に住む高田村陽平さん(仮名)、36歳。1年ほど前にある会合で一回だけであったことがある男性だ。

こんなメールを送られても、何と答えたら良いものか。

俺は悩みに悩みに悩みに悩みに悩みに悩みに悩む、ということはなかった。なぜなら、こんな質問、俺にとってはヘソでティーをボイルするよりもイージーだからだ。

まず第一に、高田村さんは大事なことを何も分かっちゃいない。

解説しよう。高田村さんはネットショップを始めたときに、何よりも大事な事を考慮せずに、儲かりそうだからという理由だけで大枚はたいてショップをオープンしてしまった。これが第一の間違い。

そんなんで成功する人がいたら、逆に教えて欲しい!というくらい、安直なアイデアで開業し、そして今、同じような安直なアイデアで他のビジネスを検討してる。これが第二の間違い。

そして参考にしている人達が間違い。ネットビジネス業界の神様も良いけど、人間対人間のコミュニケーションもちゃんとできない様な奴らに、ちゃんとした人間がいるわけないだろうが。そんなのに関わっていることが第三の間違い。

想像してみてよ。お弁当箱の蓋を開けたら、梅干1つと白米がぎっしり詰まっていた。日の丸弁当っちゅうやつやね。というのと丁度同じ感覚で、ネットビジネス業界の蓋を開けたら、エセ成功者がぎっしり詰まっていた。胡散臭い業界っちゅうやつやね。なんのこっちゃ。

とにかく、そんな業界ではホンモノを見分けることが何よりも重要。といっても方法は意外に簡単だ。お!っと思う相手に丁寧なメールを出して見ればいい。それに対してどんな反応が来るかで、そいつがホンモノがどうかが7割方分かる。

超忙しい人は物理的に返事ができないこともあるだろう。でもな、もし返事をしてきたら、その内容はしっかり分析した方がいいぜ!!!

実際にお客さんとやり取りをしながらモノを販売してきた人なら絶対にしない、と言うか常識的にできない対応がネットビジネス業界でははびこっているんだ。

あなたも試しに、あなたが先生!神様!と崇める人にメールを出してみな。自分を名乗りもしない、挨拶もしない、感謝もしない、そんなナイナイシックスティーンな返事が来たら要注意だぜ。

(もちろん、こちらも名乗らずイキナリ質問だけぶつけるような無礼メールを送っても、それは常識的に無視されるし、自分の都合で「今すぐ無料でサポートしろ!」的なメールを送ったら嫌われるだけじゃなく、未来永劫、ブラックリストに載ると思うぜ!)

んで、何を言いたいのかというと、高田村さんは何よりも重要なことを忘れている!ということ。

そのビジネスで誰が喜ぶのか?!

自分がセミリタイアしたいのは良いよ。それは目的としては素晴らしいし、みんな色々な夢や目的をもってビジネスに取り組んでいる。俺だって色々夢があるし、実現に向けて着実に進んでいる!(^^)!

でもさぁ~、サービスやモノに対してお金を頂くことがビジネスだとしたら、自分が嬉しいことや楽しいことよりも、お客さんが喜ぶことを優先しなかったらお金って貰えなくない?!

だから、思考回路が「俺が」「俺は」「俺に」「俺の」で始まっているうちは、何をやってもなかなかうまく行かないんじゃないかな。

数ある競合の中から自分を選んでもらうには、思考回路が「お客さんが」「お客さんは」「お客さんに」「お客さんの」で回っていなければ、つまり、ビジネスの主人公がお客さんでなきゃ成功は難しいって話なんだよ。

よく、「目利きバイヤー」とか言うじゃん?アレだって、別にその人の趣味をお客さんに押し付けて成功しているわけじゃなくて、お客さんが求めているもの、お客さんが喜びそうなものを常にリサーチしていて、ビビっと来るものを買い付けてくるから結果的に売れて、「目利きバイヤー」と呼ばれるようになるわけでしょ?

簡単なことだけど、意外に難しいコンセプトだってことは分かってる。俺も理解するのに何年もかかったさ。

だ、か、ら、何を言いたいのかというと、もう金輪際、「儲かりそうな話」を探すのは辞めて、「人に喜ばれること」を探したほうが最短で夢を実現できると思うよ、という話。

当たり前すぎて拍子抜けした?

話が分かったら、その「儲かりそうだ」という理由で始めたネットショップは、できるだけ早く路線変更した方がいいね。このままじゃ、にっちもさっちもブルドッグだぜ。

それから、あの「儲かりそうだ」という理由で始めたブログも、結果的に人に役立つ内容か、喜ばれる内容か、良く考えてみよう。「どんなに技術を磨いても、観客のいないサーカスでは拍手は起こらない」のだから。

以上。今日も最後まで読んでくれてありがとう。
寒いけど風邪ひくなよ!!!

清水勇二


この記事をツイートする!
ネットショップ成功に役立つトピックを、ほぼ毎日メルマガでお届けします。日に2回送ることもあります。真剣にレベルアップしたい人だけ購読してください

  1. 一攫千金系・情報商材系を探している人
  2. お小遣い稼ぎのネタを探している人
  3. 商売人のくせに人の売込みが大嫌いな人
このどれかに当てはまる人は絶対に申し込まないように。悪いが俺に君を助けることはできん。ネットショップに人生かけてる人だけ申し込んでくれ。(プライバシーについて
Icon - Secure Lock

次の記事:

前の記事: