【一年の計は元旦にあり】などと言いながら、新しい日記帳を購入し、新たな目標を手帳に書き込み、よっしゃ!!!とホッペを3回叩いてアッチョンブリケな表情で唇をとがらして10秒間呼吸を止めるのが、俺の元旦の習慣なのだけれども、今年は日記帳だけ買って、アッチョンブリケはやめておくことにした。
なぜなら、【一年の計は元旦にあり】などと断言し、ぶんぶん張り切ってしまう俺は、1月9日くらいまでには大幅スローダウンするのが常であり、15日くらいになると計画を立てたことさえ忘れ、23日を過ぎた頃には、「早く春が来ないかなぁ~」と炬燵で丸くなるのは目に見えているからである。
確かに一年の計は元旦にあるのだけれど、今年の俺は違う。もっともっと重要なコンセプトである【一日の計は朝にある】ということに気が付いてしまったのである。
今日一日を一所懸命に生きられない人が、毎日の積み重ねの集大成である一年を充実させることなど物理的に不可能であり、それはまるで、材木の一本一本は腐っていてシロアリにも食べられまくっているけれど、完成した家はバリバリ最高です、とか、材料から残留農薬がじゃんじゃん検出される上に、半分以上腐っちゃってますが、出来上がった野菜料理はウマウマです、といったことが成り立たないのと同じで、どんなに元旦に気張ってみても、元旦以外の毎日がクサクサだったらそれは駄目なのだ。
ということで、元旦にバリバリと頑張ることがどれだけアホらしいか悟ってしまった俺は、知人縁者とのアポイントメント、及び取引先との緊急電話会議といった仕事を全てキャンセルし、寝床の中で大豆餅をぼろぼろと食しながら、窓の外に広がる雲ひとつない青空を眺めて一日を過ごした。
素晴らしい一年のスタートが切れて、清清しい心。うは。
清水勇二
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