「偉い人の本」なんて、僕、貰っても困るよ by タケル

「偉い人の本」なんて、僕、貰っても困るよ by タケル「タケル君、お土産だよ」

種子島から遊びに来たサイドバーン山村里おじさんが、小さな紙袋をテーブルの上に置いた。真っ赤だった。

「やった!!何だろう?お金かな?商品券かな?ツッツキバコ買ちゃおう、うっしっし」と思いながら、大きな声でタケルはお礼を言った。

「サイドバーンおじさん、ありがとう!」

「開けてみれば?」

そうお母さんが言ったので、僕は椅子にしっかり腰掛けてからお土産を袋から出した。サイドバーンおじさんは僕のことをみながら、凄くニコニコしている。お母さんも僕をずっと見ていて、ニコニコしている。

なのに、なのに、なのに、真っ赤な紙袋から出てきたのは、お金でも、商品券でもなかったんだ。

出てきたのは、「偉い人の話」という題名の本。そう、ドラえもんを見ていると、のび太が貰っていつも困っているあの本。実在したんだ、という驚きと、こんなのいらねぇ...という気持ち。

僕は無性に子ども部屋に戻りたくなった。

という風に、どうして大人は子どもが欲しがるものを勝手に決めて、勝手にプレゼントして、勝手に喜ぶのだろう。お土産を買う前に「タケル君は今何に興味があるのか教えてくれないか?」とお母さんに電話してくれれば、

「そうねぇ...最近は凄くお金に執着しているわ」

とお母さんが答えてくれて、サイドバーンおじさんも偉い人の本を買うお金をそのまま僕に手渡すだけで、本屋さんに行く時間や手間がかからずに済んだのに...ああ、口惜しい。

僕は絶対に主義主張、趣味、読むもの、食べるもの、僕の神様、時々聞こえる宇宙人の声.etc を、人に読めとか、信じろ!とか言って、押し付けることだけはしないぞ!

という風な景色が、お土産を渡すときはもちろん、お誕生日やクリスマスにも繰り広げられるのは悲劇なのです。この悲劇を繰り返さないために、私たちは視点を変えなければなりません。

つまり、自分の視点から、プレゼントを貰う人の視点に変える、という意味です。

例えばですが、プレゼントを人にあげたりするとき、私たちは「プレゼントをあげる」という行為にばかり眼が行ってしまって、「プレゼントを貰う」という行為について、気が遠くなってしまいます。

「プレゼントをあげる」という行為にばかり眼が行くと、プレゼントの選択が独りよがりになりがちです。これはきっと喜んでもらえるぞ!これを貰ったら嬉しいぞ!ああ、喜ぶ顔が眼に浮かぶ!!!そう思いながら用意したプレゼントが、逆にどれだけの人を苦しめてきたことでしょう。

もし「プレゼントを貰う人の視点」にフォーカスして考えれば、まず、勘でプレゼントを用意するという作業は選択肢から消えます。これは喜んでもらえるぞ!ああ、喜ぶ顔が眼に浮かぶ!!などと言いながら、自分が貰ったら嬉しいものを選んでしまって、実はそれは相手にとっては困ってしまうものであった、などという事故も防ぐことが出来ます。

よくある事故として、「自分がして欲しいことを、人にしてあげなさい」という古い格言を表面の薄い分部で理解して、「私は犬が大好き!だからあの人に犬をプレゼントしよう!」とか、俺は初代ガンダムが大好きだから、「彼女にガンダムのDVDセットをプレゼントしよう!」という、本当に自分がして欲しいことを相手にしてしまう、ということが挙げられます。

「自分がして欲しいことを、人にしてあげなさい」という格言は、自分が相手だったら何をして欲しいだろうか、と相手の視点になって、その状態でして欲しいことを、してあげなさい、という意味なのではないでしょうか。

今日の私の講演「コーラを飲むだけでやせる!?炭酸水ダイエットを詳しく解説する90分」は以上です。80分ほど、別の話をしてしまいましたので、ダイエットのお話はできませんでしたが、皆さんにも役に立つお話ができたと思いますので、とても満足しています。

ありがとう、ありがとう。

という今日のラジオ講座を聞いて、俺は、ネットショップも同じだな、と思った。

ネットショップオーナーの視点でショップ作りをすると、主人公であるはずのお客さんにとっては、求めているものが得られないショップになってしまう。

タケルが受け取った「偉い人の本」の中に、実は1万円が挟まっていて、「お母さんには内緒だよ。サイドバーンおじさんより」などと気の利いた事になっていたとしても、タケルが本をぶちゃって(捨てるの意)しまったり、本棚の奥深くにしまって開かなかったとしたら意味ないのと同じで、ショップでも対象となるお客様がショップ内をぐるぐる、端から端までくまなく閲覧したくなるようなプレゼンテーションを、最初の数秒で実現しなければ意味が無いのだ。

例えば、ロックコンサートが行われたとする。その場合、そのコンサートに行ってTシャツを買いそびれたり、または何バンドか登場する中、おお、意外にクールな奴らを発見したのだけれど、それは物販コーナーが終わってしまってから気がついたのであり、ぜひ彼奴らのTシャツが欲しかったのだけれど、買えなんだ。買えなんだ。買えなんだ。

という人達が、帰宅後、ネットでそのバンドの商品を探す、などという筋書きは容易に考えられるわけであるから、ロック関係のグッズを売る人達は、こぞって、コンサート情報を血眼になって探し、そして、コンサート前後何日間は全てのページにわかりやすく、「はいはい!そのバンドの商品、当店で扱っちゃってますよ!ここをクリック」とするのは、そういった理由からなのである。

(実際、コンサート後に、関連バンドのシャツが売れまくる、というのはどこのロック関係ショップでも見受けられる現象である)

スポーツグッズを販売するショップも、ハリウッド映画関係のグッズを扱うショップも、理論的には同じで、やはり全国の人が気にかけるイベントにあわせて、「あれ、あるかしらん?!」というお客様の思考に対して、「はいはい、そのお探しの商品は、当店であつかっちゃってますよ!ここをクリック」と即座に表示するのはその理由である。

これは、もっと広義なシチュエーションで考え、応用することも可能で、例えばお正月であるからお年玉企画を行う、とか、クリスマスだからクリスマス企画を行う、ハロウィン期間中はハロウィン企画を行う、といった企画がそれだ。

このとき、視点はやはりお客様視点であることは必須であり、ショップ視点で考えてしまうと大変なことが起こる。具体的に言うと、

「お!!!そう言えば、もうすぐハロウィンじゃん?!よっしゃ、ハロウィン期間中にご注文の方には、当店オリジナルのモンスターキャラ入りの写真立てに入れてお届けします!」by 明治屋遺影写真店 店主犬神カオル

などといった、KYな状況になってしまうのであり、KYはつまり空気読めないの略語であるから、周りの人は皆、空気を読んでいることになり、空気を読めない自分は仲間はずれ。つまり、売れない。ということになってしまうので注意が必要だ。

これらのことが一度腹に落ちると、ショップ運営は楽しくなる。

「だから」と言っては何だけれども、売れているショップというのは、やはり情報収集に余念が無く、お客さんの思考回路を予測し、そして自分が売りたい商品を軸にショップを考えるという「ショップ基本主義」ではなく、お客さんが欲しているものはなんだろう?次に欲しくなるモノは何だろう?という「お客様中心思考」で考えているから、ああ、忙しい、忙しい、でも楽しい、売れるし、喜ばれるし、マジ、楽しい、という好循環が生まれて、見ている私も楽しいのです。

あ、ちなみに、お客さんが求めているからという理由で、虫が苦手でも無理して昆虫関係のグッズを扱おう!、興味も知識も無いアマゾン原住民の歌CD(オリジナル音源利用)が流行っているのだからそれを売ろう!、という話ではありませんのでご注意を。

自分の興味のあるジャンルの中でも、「お客さん視点」「ショップ視点」が存在する、というお話をしているのです。あ、時間が来ましたので以上で今日の講座、「小学生でもできた!ボクシングでお給料3倍の秘密と、その方法をステップbyステップでご説明する突撃90分。」を終わりにしたいと思います。

後半の87分位は少し内容がずれて別の話になってしまいましたが、皆さん、どうせ御興味のある分野だったと思いますので、心配はしていません。と言うかむしろ、新しい情報や視点をご提供、シェア、プロボークできたことを、とても満足に思っている私です。

90分間という長い時間のご清聴、ほんとうにありがとう、ありがう、ありがとう。

という内容のセミナーにに参加したのだけれど、ピンポイントで俺の心に届いて驚いた。明日からもっと頑張ろうと思った。

清水勇二


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