売れないショップの店長さんからよく聞くフレーズだ。ショップに限らない。
私がバンドをやっていた頃の友人も「食べていけるだけ稼げればいい」とよく言っていたし、私だって心からそう思っていた。
(バンドで大きく稼ぐこと自体が「悪」とさえする風潮もある)
でもね...バンドだろうが芸術家だろうがネットショップ店長だろうが、第三者からお金を貰う場合は全力で稼ごうとしなければ駄目なんだ。
まず、「食べていけるだけ稼げればいい」とか「べつに儲からなくても良い」などと言っている時点で、ある重要なことが見えていない。これはかなり恥ずかしい。
(かつての自分を思うと、冷や汗が出る思いでこれを書いている(-_-;))
それは、お金を貰うということは...買ってくれる人に対して最善を尽くさなければならないということ。
当たり前だ、と笑いたくなるよね。ね。でも笑ってはいけない。この当たり前が分かっていないからこそ、「べつに儲からなくても...」などという言葉がでてきてしまうのだ。
100円でも貰っておきながら、「自分は稼ぐつもりはない...」などと言ったら、それは偽善者じゃないか。
100円しか稼げないことを悔やみ、もっと頑張るきっかけにするならいい。でも言い訳をしていたら絶対に上にはいけないんだ。
「儲からなくても良い」と言ったときに、実は自分が何を言っているのか言葉の意味を良く考えなきゃ駄目だ。
儲かるということは、お客様(やファン)に支持されるということ。そしてお客さんに支持されるには、お客さんに喜んでいただくしか道はない。
それが分かると、「べつに儲からなくても良いんです」という発言が、実際には
「自分はべつにお客(ファン)に喜んでいただく必要はないんです。だから特に最善など尽くすつもりもないし、必死に頑張ってお客さん(ファン)を幸せにしたいなんて、これっぽっちも思ってやしません」
というトンでもない意味だということが理解できるはずだ。
自己満足でネットショップ(やバンド、芸術活動)をやっているならそれでも良い。
問題なのは、「べつに儲からなくても...」という言葉を発する人たちの多くは、実際には儲けたいと思っているし、売れたいと願っているという点。
だったら、逃げ口上など言わずに、思いっきり頑張ってくれ。
待っていないでどんどん自分(ショップ、商品、作品)をアピールしてくれ。
自分で勝手に作った天井をぶっ壊して、どんどん次のレベルに登っていってくれ。
自分の作品や商品に自信がないなら仕方がない。今のまま、コソコソと隠れて活動すれば良い。ただ言い訳はしないほうが、カッコいいと思うよ。
でも、本当に良いものを売っているなら(作っているなら)、お客さんやファンに届けないことの方が罪なんだ。
あなたは自分が売ろうとしているものに絶対の自信を持っているだろうか?
清水勇二
※この記事は、他のサイト向けに2008年2月18日に書かれたものです。サイトの合併にともないこちらに転載しました。












